『アイセック、仕事を通した活動で得た多様な人との出会いとつながり』 ——法律事務所 野原舞子 ≪OBOG インタビュー≫

海外の学生と日本の企業を繋ぎ、インターンをまわす事が業務である受け入れ事業局で活動されていた、野原舞子[のはらまいこ]さんにお話を伺いました。野原様は、2004年から4年間アイセックで活動された後、法律事務所に就職、現在は弁護士の秘書として働いています。今回のインタビューでは、彼女の人との繋がりに焦点を当ててお話をしていただきました。

アイセックで得た宝

——アイセックではどのような活動をされていたのかを教えてください。

 1年生の頃は、受け入れ事業局のメンバーとして活動、2年生の時は受け入れ事業局の統括をやり、忙しく活動していました。3年生の時はそれほど熱心に活動をしていなくて、新歓合宿の手伝いなどをしていました。4年生は、アイセック・ジャパン事務局(国内に25大学にあるアイセックの委員会活動を統括する部署。)で受け入れ事業局担当として書類管理やビザ申請手続きの補助などといった活動をしていました。

——事務局に入ったきっかけを教えてください。

 最初は、大学4年生ではアイセック活動とは別に新しいことに何かに力を入れて取り組みたいと考えていたので、一般の企業にインターンでも行ってみようかと思っていました。しかしそのような時に、事務局で活動していた人たちから誘いを受けて、大学の枠を超えた活動に興味をもち、やってみようと思いました。

——今振り返って思う、アイセックの価値とはなんですか。

 改めて振り返ると友人関係だと思います。具体的に、スキルを得てそれが役立ちました、みたいなものはあまりないけれど、今でも付き合いがあるような友人に出会えたっていうのが一番大きいかなと思います。今でも月に1回くらいで会って、年に1回くらい一緒に旅行に行きます。
合宿に参加したり一緒に企画を立ち上げたり、その過程で長時間議論したりしてメンバーと関わる時間が長くなっていくと、どうしてもお互いみっともない姿をたくさん見せたり見せられたりしますよね。そういうのが背景にある友人関係は、それが無い人に比べてその後の付き合い方も違ってくるので、宝だなぁと思います。当時はそんなに気の合う人たちだとは思わなかったけれど、今振り返るとその時に出会っていたからこそ続いている関係なんだと思います。

——特に印象に残っている活動はありますか。

 来日してくれた海外のインターン生とのやりとりは今でも鮮明に記憶しています。成田空港までお迎えにいって初めて対面したときのドキドキした気持ちや、受け入れ企業にご挨拶にいったときの担当の方のニコニコした笑顔など。
 インターン生の受け入れ企業の担当者の方とは、今でも連絡を取り合っているんですよ。私がアイセックに入会する前からすでにお世話になっていた企業の担当者の方なんですが、ちょうど私が卒業する時期に定年退職されて。最近になってSNSでつながることができて。当時はお世話になりました、みたいな流れからついこの前、当時その企業を担当していたメンバーの子と、3人でランチに行きました。
企業の方は、インターン生ともまだ連絡をとりあっていて、何々ちゃん元気だよーみたいに教えてくださって。そういうのは、あ、つなげられてよかった、って感じがしますね。

個性に囲まれた職場環境

——現在のお仕事と、その仕事に就いた理由を教えてください。

 法律事務所で弁護士の秘書をしています。法学部だったので弁護士事務所の仕事に興味がありました。また、秘書という職種が自分の性格に合っていると思ったので。秘書の仕事ってあらゆる物事の整理と調整が仕事のほとんどなのですが、それが4年のころにやっていた事務局での仕事に通じるものが多くて。雑然とした書類やデータをこつことと処理していくことが好きなんですよね。

——仕事で楽しかったり、やりがいを感じたりする瞬間を教えてください。

 ひとつの事件が解決して弁護士から報告を受けたりお礼を言われたりすると嬉しく感じますね。解決するまでに数年、長くて5年以上かかる案件が多いんです。また、私の立場ではその全貌を前もって知ることはあまりないんですね。だけど、課程で弁護士から説明を受けたり時には愚痴を聞いたりもしていますから(笑)。ようやく終わったと聞くと、弁護士の達成感がダイレクトに伝わってくるので嬉しいです。
あとは、いろいろな世代の価値観を見聞きできるのが面白いな。事務所にいる弁護士は70代から30代で、子供がいたり、孫がいたり、独身だったり、あと出身地もバラバラで。そういった異なる人の話を聞いたり、橋渡しをしたりするのは楽しいです。

——では、どのようなことが大変ですか。

 いろんな世代の人がいるからこそ、一辺倒なコミュニケーション手段が通じなく頭を使うところですね。変な人もたくさんいますし(笑)。私が考える当たり前は必ずしも相手にとっての当たり前ではなくて、思い通りに伝わらないことがあります。使う単語ひとつを取っても、アプリとかソフトなどのネット用語が理解されなくて。例えばプリントアウト、ではなくて、この画面印刷してきましたって言うと伝わったりします。「Facebookって何」なんていう予想外の質問も多いです。

——将来のキャリアに悩んでいる学生が多いと思うのですが、キャリア選択の上でなにかアドバイスはありますか。

 やりたいと思ったことを片っ端からやってみるといいと思います。どうしても失敗を避けたいとか効率よくとか考えてしまうと思うのですが、今の学生さんの年齢で考えているくらいの未来までだったら、やり直すとか軌道修正するというのは案外簡単なことだと思います。私は実は新卒採用では全く業種も職種も違う会社に入社したのですが、1年で辞めてしまって。辞めた当時もそんなにいい景気ではなかったようですが、ちゃんと希望通りの職場に転職できました。優秀かどうか、といった意味ではなく、普通に勉強して普通に生活していたら余程のことが無い限り、不幸のどん底に突き落とされることってそうそうないので(笑)。あんまり怖がらずにこれやってみたいなと思ったことを試してみればいいし、やっぱ別の事やろうって思った時にも気軽に乗り換えてみるのもいいと思います。

——最後になにか学生に向けてメッセージをお願いします

 どれだけ活発に取り組んでも振り返ると「もっとできたな」と思うものです。迷っている時間がもったいない、思いついたものは何でもやってみてください。
 あとは、ここ数年現役のアイセックの子から連絡がくるようになって嬉しく思っています。是非取れるものは全部取っていってください!

2017.11.09