「研修生とマネージャーの関係性なんて言葉じゃ言い表せないくらい大切なんです」――ルフトハンザドイツ航空 尾舘郁美《OBOGインタビュー》

アイセックには「送り出し事業部」と「受け入れ事業部」の2つがあり、それぞれが海外インターンの運営を行っています。その中で今回、2011年度から2年間、アイセック青山学院大学委員会の送り出し事業部で活動をされていた尾舘さんにお話を伺いました。尾舘さんが実際に研修に行き感じたこと、また研修生を送り出す際のマネージャーを経験して感じたことを伺いました。

――なぜアイセックに入ろうと思ったのですか?
姉が違う大学のAIESECの送り出し事業部で活動していて、それでAIESECの存在を知り入会したのがきっかけですね。二年生でフランスに留学に行ったので、それまで送り出し事業部で活動していました。

――研修に行かれていたとのことでしたが、思い出や印象に残っていることなどありますか?
そうですね。私は研修でトーゴに2か月弱行っていました。そもそもトーゴってご存じですか?(笑) 西アフリカにある小さな国です。カメルーンなどに行けば現地に滞在している日本人は何人かいると思うのですがトーゴは、当時日本人は私含め2人ほどしかいなくてもう一人の方はテレビ番組に出ていたそうです。私は元々児童労働などに興味があって、研修に行くならアジアよりかはアフリカだなぁと思っていました。話や環境は調べていたのですが実際に行ってみたときは日本と比べられないほどの衝撃が走りました。

――現役当時の活動で一番大変だったことと楽しかったことは何ですか?
一番大変だったことは研修でトーゴに行ったときのハプニングですね。実際に向こうについて計画通り活動を始めようとしたときに、現地の人にバジェットが無くなったといわれ計画が白紙になってしまいました。本来であれば学校の建設などをする予定だったのですがそれもできなくなってしまいました。その後、NPO法人に話を聞きに行き、仕事をもらい現地の子供に英語を教えていました。また、大変な中でマネージャーとの関係の大切さがわかりました。トーゴはインターネットがつながるところが限られており、そのネットもつながらない日が多々あり、いつ連絡がつくのかわからない状態でした。そのような状況下で、しかも時差があるにも関わらず、私が連絡したときは必ずすぐに返信をくれていました。何を相談しても真摯に対応してくれて、マネージャーとの信頼関係はかなり強かったと思います。そのおかげで精神面でもかなり助けられ、研修を最後までやり遂げることができました。
一方で一番楽しかったのはマネージャーとして研修生を送り出したことです。マネージャーという経験や、送り出すという経験が初めてだったのですが、とても感謝されてうれしかったです。自分が実際に研修に行った立場として研修生にとって何が大切なのか、マネージャーとの関係がどれほど大切なものなのかがよくわかりました。

――現在の職業は何をされてますか?
今はルフトハンザ航空の客室乗務員として働いています。主に日本線に乗務しています。

――なぜ今のお仕事に?
日本で就職活動をしていたのですがずっと自分に合わないなぁと思うところがあり、外資の求人を見ていたら今のお仕事がたまたま募集していてエントリーしました。エントリーしているときにはすでに国内のIT系の会社から内定を頂いていたのですが一週間前になって取り消しをしてもらいました(笑)

――ご結婚されているとのことですがご家族でドイツにお住まいなのですか?
いえ。私だけが単身赴任という形でドイツに住んでいます。しかし会社の方針で休暇制度良くて一回のフライトの後に4日ほどの休暇があり、有給も日本よりは圧倒的に多く取れるのでそのような機会を使ってプライベートで日本に帰っています。また、今私は産休でお仕事を休んでいるのですが妊娠が発覚してからすぐに産休休暇に入ることができて、出産後も育休制度を使ってしばらくの間お休みすることができるんです。(笑)

――職場の環境などはどうですか?
ルフトハンザ航空には世界200の国の人が働いている非常に多様的な企業です。そのため日本人だから、といったようなことは全く感じません。

――最後に現役生にメッセージをお願いします。
アイセック時代にやった研修や活動は今の自分につながっています。大学生活はAIESECづくしになっていたけれど今やっていることは必ず将来に結びつくので是非現役生は頑張ってほしいです。また送り出し事業部の人はぜひ自分で研修に行ってほしいです。自分が実際に研修に行くことでわかることがたくさんあります!