「海外との関りを大切に」——米海軍病院厚木基地診療所 濱新作《OBOGインタビュー》

今回は、少し変わった経歴を持っている濱さんにお話を伺いました。感染症に関わるお仕事されており、新型コロナウイルスが流行している今、まさに最前線で活躍されている方です。アイセックでの活動が大人になってから生かされたこと、さまざまな職場で働いているからこその視点など貴重なお話をしていただきました。

–アイセックでのキャリアを教えて下さい

1年⽬はI C Xのポジションについていました。特に⾸都圏の研修生が集まる料理をテーマにした交流イベントに参加したり、週末を利用して研修生と交流する企画を考えたりしていました。当時は営業とマネジメントでI C Xの役割が分かれていたと思います。私はプレゼンが得意ではないし、向いていないと思っていたので、渉外にいくことは全くありませんでした。2年⽬はO G Xで活動していたのですが、なかなか思うようにいかず、次年度からアイセックの活動にはあまり参加しなくなりました。それでも、A G L Cでできた友⼈とはいまだに交友があり、年に1度の頻度で会ったりしています。

–アイセックに⼊った理由はなんですか

高校3年生 の時にホームステイで訪れた韓国で上智大学委員会のアイセッカーの⽅と偶然出会い、その⼈がカッコよく⾒え、大学入学時にはアイセックに⼊ろうと思いました。

–⼤学卒業後の経歴を教えて下さい

⼤学を卒業後、⼯作機械メーカーに就職しました。同社では、⾦型や航空機部品を切削する産業機械を製造しており、それらの製造のため世界的に需要が⾼く、海外の顧客などとやりとりすることが多くありました。仕事はとても充実していましたが、徐々にこのまま仕事を続けることに疑問を感じました。仕事のために健康を害する人をみるにつれ、産業保健での予防活動をしたいと思い看護職を⽬指しました。⼯作機械メーカーを退職後、看護⼤学に入学しました。看護師となった後は、医療機関だけではなく、国際協力に参加したり、老人ホームや保健所など様々な場所で経験を積みました。現在は在日米軍の医療機関に勤務していますが、日本とアメリカ側の医療における橋渡し役のような仕事をしています。自分の得意分野である感染症は、最先端の情報は英語で提供されていることが多く、医学書などのリソースは、原⽂で読むことがとても大切だと感じています。そのため、学生時代から英語に触れてきたのはとても良かったし、どの分野に進もうが英語力が視野を広げたり、身を助けると感じます。私は、転職回数が多いのですが、転職回数の多さをネガティブに捉えられることが多いです。しかし、逆の視点から⾒れば「どこでもやっていける」とも捉えることができると思います。複数の課題に立ち向かうためには雑多な経験が活きることをプラスに捉えて学生の皆さんも色んなことに興味本位でチャレンジして欲しいです。今の職場ではその点を評価してもらうことができ他の人とは違った力で貢献できていると思います。新型コロナウィルスの感染症が広がっている現在では、以前勤めていた保健所等公衆衛生で培った感染症の知識がとても役に⽴っています。その⼀⽅で、世の中では間違った情報や対策が当たり前になっていく現状があり、いかに根拠を持った情報を広めるかが課題となっていると感じています。

–アイセックで得たものが仕事で⽣きたのはどんなことですか

海外の⽅と共同作業をするためのコミュニケーション能⼒だと思います。卒業後に勤務した⼯作機械メーカーでも看護職としての現在の仕事でも、海外の方と関わることは不可避なので、アイセック時代に得られた姿勢は、現在の礎となっていると思います。今の⽇本では殆どの仕事で海外と関わる機会はあると思うので、現役の学生さんには、学⽣のうちにこう⾔ったスキルを養っておいた⽅がいいと思います。私⾃⾝、学⽣時代にアイセックの活動で得られた⼈脈を⽣かして、研修生の出身国を訪問するなど学生時代を充実させていました。それもあって海外の⼈とコミュニケーションをとることが好きになり、今の仕事にも活かされていると思います。

–今のアイセックについてどう思いますか

新型コロナウィルスの影響でアイセックの研修の運営が厳しく、オンラインでのかかわりが多くなっているようですが、実際に人と人とが会ってコミュニケーションをとることの重要性を改めて認識して欲しいと思います。アイセックを通じて自分が学んだことは、遠くの人でも実際に会いに行くこと、異国の文化の違いを感じることの大切さだと思います。こういう状況ですが、研修の形でなくても、⼊国制限がされていない国であれば⾏くことはできると思います。せっかくの限られた学生生活を有意義に使って欲しいと思います。

O B O G側からすると、今回のように後輩との交流はとても嬉しいです。それは他のO B O Gも同じだと思います。だからもっと気軽にO B O Gと会えるような環境作りをしてもいいと思います。また、年に⼀回のA G A Gはもっといろいろな⼈に参加してもらえるようにしたほうがいいと思います。O B O G側としてもそのような環境にできたらいいなと思います。